毎年夏になると注意喚起される「熱中症」。特に気温や湿度が高い日本の夏では、誰にでも起こりうる身近な健康リスクです。
「熱中症対策の水分補給って、喉が渇いたときでいいの?」
「どんな飲み物がいいの?」と疑問に思うことはありませんか?
この記事では、熱中症対策の水分補給として、どんな飲み物がいいのか、正しい水分補給のタイミングや方法について詳しく解説します。暑い夏を安全・快適に過ごすためのポイントをしっかり押さえておきましょう!
熱中症とは?まずは基礎を知ろう
熱中症とは、高温多湿な環境下で体温調節機能が正常に働かなくなることで起こる健康障害です。
熱中症の主な症状
- めまい・立ちくらみ
- 吐き気・頭痛
- 筋肉のけいれん(こむら返り)
- 異常な発汗またはまったく汗が出ない
- 意識障害(重症)
重症化すると命にかかわることもあるため、予防が何より重要です。
こういった症状が出る前に対策しておきたいところです。
水分補給は「いつ」するのがベスト?正しいタイミングを知ろう

じゃあいつ水分補給すればいいの?
「喉が渇いたときに水を飲む」では、熱中症予防としては遅いです。
「喉の渇き」はすでに脱水のサイン
人は体内の水分が1〜2%失われると喉の渇きを感じます。
つまり、喉が渇いたと感じた時点で、すでに軽度の脱水状態です。
こまめな水分補給が鉄則!
基本的には、こまめに水分をとることで熱中症予防になります。
- 朝起きた直後
- 外出前・運動前
- 1時間ごとにコップ1杯程度
- 入浴前後
- 就寝前
こういったタイミングで水分を摂ると決めておくことで、飲み忘れず、脱水を防ぐことができそうですよね。
水分だけじゃダメ?塩分も重要な理由

とりあえず、水をこまめに飲んどけばいいってこと?

水分補給も大切なんだけど、塩分も大切なのよ!
では、どんなものを飲めばいいのでしょうか?
汗をかくと、水分と一緒にナトリウム(塩分)も失われます。
水だけを大量に飲むと、体内の塩分濃度が下がり、かえって体調を崩す「低ナトリウム血症」を引き起こす恐れがあります。
理想は「水+塩分(電解質)」の補給
状況に応じて、塩分を含む水分補給を意識しましょう。
特に、運動時や屋外作業時にはスポーツドリンクなどが有効です。
水やお茶で水分補給するときは、塩分を含む飴やタブレットも食べておくといいですね!
熱中症対策は、いつから始めるべき?
熱中症対策は「暑くなってきたら注意すればいい」と思っていませんか?
実はそれでは遅すぎる可能性があります。
熱中症のリスクは5月から始まっている!
気象庁の統計によると、近年は5月から30℃を超える日も増加傾向にあり、まだ体が暑さに慣れていないこの時期こそ、熱中症のリスクが高まるのです。
体が暑さに慣れる「暑熱順化」がカギ
熱中症予防で大切なのが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」と呼ばれる体の慣れです。
これには7~10日ほどかかるため、本格的な夏が来る2週間前には対策を始めておくことが理想的です。
熱中症を防ぐ生活習慣と環境づくり
熱中症対策と同時に、暑さ対策をすることで、熱中症予防にもつながります。
水分補給以外にも、以下のようなことに気をつけたり、アイテムを取り入れることで、より効果的に熱中症を防ぐことができるはずです。
エアコンの適切な使用
- 室温は28℃以下を目安に(設定温度は25~28℃くらい)
- 扇風機やサーキュレーターで空気を循環
日差しを避ける服装とアイテム
- 通気性の良い服(麻や綿素材)
- 帽子や日傘を活用
- 首元を冷やすタオルや冷感グッズ
睡眠と栄養も大切!
- 睡眠不足は熱中症のリスクを高めるので×!
- 朝食はしっかり摂ること!(塩分を含んだ味噌汁や水分多めのフルーツは◎)
まとめ:熱中症対策は今すぐはじめよう!
- 熱中症は5月ごろから発生する可能性あり
- 暑熱順化には1〜2週間かかる
- 水分補給は「喉が渇く前に」が基本
- 水だけでなく、塩分も同時に補給
- 日常の生活習慣・環境づくりも大切
熱中症は「いつから対策するか」で予防の効果が大きく変わります。
早めの準備と正しい知識で、暑い季節を安全に乗り切りましょう!
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