暑い夏から過ごしやすい秋へと季節がかわってくると、近所の庭や公園などでちらほら咲き出す薔薇を見かけます。バラの時期は春だと思っている方も多いですが、実は秋にも美しく花を咲かせる品種が多くあります。
秋の薔薇は、日中の穏やかな気温と朝夕の寒暖差によって花の色がより深まり、香りも濃厚になります。
春の薔薇はたくさんの花を咲かせ派手やかに魅せてくれますが、秋の薔薇はどこか落ち着いた上品さを感じさせてくれます。
この記事では、そんな秋の薔薇の魅力や春の薔薇との違い、見頃時期をわかりやすくまとめました。
季節の移ろいを感じながら、秋にしか楽しめない薔薇の美しさを堪能してみてください。
秋の薔薇の魅力とは?
秋の薔薇は、穏やかな日差しの中で朝夕の寒暖差のある秋に花をつけるため、鮮やかで深い色合いと香りの強い花が咲きます。
花自体は小さめで上品な印象。また、花がつく数も控えめですが、そのせいか、ひとつひとつの花の「落ち着いた美しさ」をじっくりと楽しめます。大ぶりの花をたくさんつけ、華麗に咲いている印象の春とは違ったイメージです。
写真映えする深い赤やローズピンク、くすんだ色など、秋ならではの色味も魅力。気温が低い秋に咲くため、花もちが良いので玄関などに飾っておくのもいいでしょう。
春の薔薇との違いは?

薔薇の花が咲く時期が違うと、同じ種類のバラでも香りや花の様子が、すこし異なるところがあるようです。
表にまとめてみました!
比較ポイント | 春の薔薇 | 秋の薔薇 |
---|---|---|
咲く時期 | 5月〜6月 | 10月〜11月 |
花の大きさ | 大きめで派手やか | 少し小ぶりで上品 |
香り | 少し控えめ | 強く感じられる |
色味 | 明るく柔らかい | 深みがあり艶やか |
花の数 | 多く咲く | 少ないが長持ち |
薔薇には一季咲き、返り咲き、四季咲きの3種類あります。
一季咲きの薔薇は春にしか花をつけません。
返り咲きの薔薇は春に咲いた後、夏~秋にかけて花をつけ、四季咲きの薔薇は冬以外の季節に花をつけます。
そのため、春は全種類のバラが咲くので数も多いのですが、秋は返り咲きと四季咲きの薔薇のみになるので数は少なめになります。
春は咲き競っている「派手やかさ」で薔薇全体を、秋は凛とした「落ち着きのある美しさ」で1輪ごとの薔薇を楽しむのがおすすめ。春や秋という季節を感じるのにぴったりの咲き方ですね。
同じ品種でも、季節によって花のサイズ感や色、香りの強さなども違うので、印象が異なります。同じバラでも2回違った楽しみ方ができるのがまた魅力的です。
秋の薔薇の見頃時期
秋バラの見頃の時期は一般的には 10月中旬〜11月上旬 がピーク。
寒暖差があるほど、強い香りや美しい色をつけます。ですから、気温に差がある地域ほど色味が深まり、秋ならではのきれいな薔薇の花が咲きます。
秋薔薇を長く楽しむためのポイント

秋に咲くバラは寒暖差のでてきた季節に花をつけるため、手入れ次第でより長く美しく楽しめます。
鉢植えや地植えで楽しむ場合
まず、咲き終わった花は早めに花がら摘みを行いましょう。
そのままにすると株が疲れてしまい、次の花つきが悪くなります。
水やりは朝の1回が基本。夜に与えると根が冷えて傷むことがあるため注意が必要です。
また、開花期の肥料は控えめにし、緩効性のものを少量与えると花が長持ちします。
病害虫対策も忘れずに。秋は「うどんこ病」や「ハダニ」が発生しやすいので、葉の裏を定期的にチェックしましょう。
花が終わった後は軽く剪定をして冬支度を整えると、春の開花にもつながります。
切り花で楽しむ場合
秋バラは花持ちがよいため、切り花にしても長く楽しめます。
朝の涼しい時間に花を切り、すぐに水に浸けてから室内へ。
花瓶の水は毎日替え、茎を斜めにカットしておくと、さらに日持ちします。
リビングや玄関に飾ると、秋の薔薇の優雅な香りがふんわりと広がります。

ドライフラワーにすると、長く楽しめるのでおすすめです!
少しの工夫で、秋の薔薇をより長く楽しむことができますよ。
秋薔薇の花言葉と心に響く意味

薔薇自体の花言葉は「愛・美」ですが、色によっても違ってきます。
どうでしょうか?
薔薇の色と花言葉を想像するとピッタリな気がしてきますね!
秋は「感謝の季節」でもあるため、プレゼントにもおすすめです。
まとめ|秋の薔薇で感じる季節の深まり
秋に咲く薔薇は、春とは違う深みのある色と芳醇な香りが魅力です。
気温が低い季節なので花もちも良く、長く楽しめるのも秋だからこそ。
過ごしやすい季節の秋、大人の雰囲気を漂わせる秋の薔薇を身近な場所で鑑賞してみてはどうでしょうか?
その香りと彩りを感じ、この季節でしか楽しめない秋の薔薇をぜひ堪能してみてください!
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