寒い季節になると恋しくなるのが「焼き芋」。甘くてホクホク、ねっとりとした食感はまさに自然のスイーツですよね。
最近ではスーパーやコンビニでも買えますが、数本買えば結構いいお値段します。だったら家で作れないかな、と思いませんか?
実はガスコンロに付いている「魚焼きグリル」を使えば、自宅でも本格的な焼き芋を楽しめます。
しかし、グリルで焼き芋をつくってはみるものの「安全装置が働いて火が消えてしまう」「うまく焼けない」という声も耳にします。
この記事では、グリルで焼き芋を作る基本の方法から、安全装置が働いたときの対処法、そして美味しく仕上げるためのコツまで詳しく解説します。
ガスコンログリルで作る焼き芋の基本の作り方

まずはグリルでできる、焼き芋の基本の作り方です
材料と準備
- さつまいも(紅はるか・安納芋など甘みの強い品種がおすすめ)
- アルミホイル
- 水
- 塩
ポイント:さつまいもは太すぎるものより、手のひらサイズで均一に火が通りやすい大きさのものを選ぶとうまく焼けます。
手順
- さつまいもを洗う
皮ごと食べられるように、泥をしっかり落としましょう。
水分を軽く残しておくと、しっとり仕上がります。 - 塩水に浸す
水500mlに小さじ1の塩をいれた水に20分ほど浸します。 - アルミホイルで包む
ホイルで包むことで焦げを防ぎ、蒸し焼き効果が生まれます。
ですが、アルミホイルに包まなくても焼けるので、お好みの焼き上がりで決めてください!
しっとりした焼き上がりが好み…アルミあり
ほくほくした焼き上がりが好み…アルミなし - グリルに入れて加熱する
魚焼きグリルに並べ、弱火〜中火でじっくり加熱します。
途中、裏返します。
大きさにより時間は違ってきますが、細いもので20分くらい、太いもので50分くらいを
目安に加熱します。 - 竹串で火の通りを確認
竹串を通し、スッと通れば出来上がり。
まだ固そうなときは追加で5〜10分加熱しましょう。
安全装置が働いても美味しく仕上げるコツ
我が家のガスコンロも安全装置が働いてほったらかしで焼けなかったんです。
しかし、余熱をうまく利用すると、おいしい焼き芋を作ることができました!
途中で止まったら再点火する
少し面倒かもしれませんが、安全装置が働いても、再度点火して焼き続ければ問題ありません。
数回に分けて焼いていきます。
余熱を活用する
グリルに入れるまでは上記に書いた基本の焼き方と同じです。
今回の時間は約150gのさつま芋を2本、ホイルに巻いて焼いた時間です。
さつま芋を洗い、塩水に20分ほど浸してから…

焼いていきます

- ホイルで包んださつまいもをグリルにいれ、
7分間中火~弱火で焼く→そのまま5分放置(ひっくり返す) - 再び7分弱火で焼く→そのまま5分放置(ひっくり返す)
- 再び5分焼く→そのまま10分放置
- 竹串で確認
- できあがり!

火が消えても庫内は高温のため、余熱で火を通すことが可能です。
余熱でじんわり加熱されるので甘みも増しそうです。
なぜ安全装置が働くのか?
ガスコンロのグリルには、火災防止のための「安全装置」が付いています。
これがあることで、料理中に予期せず火が止まります。
安全装置が作動する主な原因
- 高温になりすぎた
さつまいもは長時間加熱するので、庫内温度が上昇しすぎてセンサーが反応します。 - 加熱時間が長い
安全のため一定時間で自動消火する機種もあります。 - 空焼きと誤認される
食材が動かず、加熱が続くと「空焚き」と判断される場合があります。

料理中に突然切れると確かにイラっとしますが、安全面を考えると仕方ないですね。
焼き芋をさらに美味しくするポイント
さつまいもの種類を選ぶ
さつまいもも今たくさんの種類がありますが、多く流通しているのはこの3つではないでしょうか?
じっくり焼くほど甘くなる
さつまいものデンプンは「低温でゆっくり加熱」すると糖に変わり、甘みが増します。
早く食べたくて強火で焼きたいところですが、甘くておいしい焼き芋を作るのなら弱火でじっくり焼くのがポイントです。
少し置いておく
芋ほりなどの収穫直後のさつまいもは、すぐに調理するより10日~2週間ほど置いたほうが甘みがでてきます。
直射日光の当たらない、風通しの良いところで保存してくださいね。
冷やし焼き芋にする
焼き上がった芋を一晩冷蔵庫に入れると、さらに甘みとしっとりさが増してデザート感覚で楽しめます。
冷やし焼き芋にアイスクリームをのせてもおいしいです!
失敗しないための注意

簡単にできる焼き芋ですが、ついついやってしまう注意点を2つあげておきます。
火力を強くしすぎると、表面だけ焦げて中は固いままの状態になってしまいます。また、高温で焼くと甘さがひきだせません。時間はかかりますが、弱火でじっくりと焼いてください。
加熱時間はさつま芋の大きさ・太さによって違います。食べた時にがっかりしないように、中まで火が通っているか必ず竹串で確認しましょう。
まとめ|グリルでも甘くて美味しい焼き芋は作れる
ガスコンロのグリルを使えば、家でも手軽に本格的な焼き芋を楽しめます。
ただし「安全装置」が働いて途中で火が消えることがありますが、加熱を分ける・再点火する・余熱を活用するといった工夫をすれば問題ありません。
甘くてホクホクの焼き芋は、寒い日のおやつにもぴったり。
ぜひこの記事を参考に、グリル焼き芋を試してみてください。
コメント